投稿者:BLOGスタッフ (2010年01月16日)
昨日から搾りはじめて、今朝早くに絞り終えたばかりの雅の原酒。

雅のしぼりたての試飲
実は上槽の現場に立ち会えず、搾っている様子を撮影できませんでした(すみません)。
でも、後から行くと、小島のおやっさんが特別に唎酒(ききしゅ)用のお酒を採っておいてくださいました。
(本当にありがとうございます。)
杜氏室前にて、おそるおそる口に近づけていきます。
“鮮烈な香りが鼻腔をくぐりぬけ”
“口に含むと、荒々しい酸味が舌を覆い”
“(アルコール度数が20%近くある)原酒なのに、きつくなく、むしろ喉をす~っと伝わっていく感じ。”
“すると、口腔内全体が押されるような感覚がきて、それがすっと引いていく。”
“また飲みたくなる・・・” 正直、今まで体験したことが無い感覚です。
— ついつい「もう一杯!」、といってしまいますねぇ。—
「雅の搾りたては”ひとり歩きする”さかい、あぶない危ない。」と、小島のおやっさんが笑いながら言ってました。
口当たりの良さからついつい飲み過ぎてしまうことへの戒めなんだとか。気をつけなければ(笑)

(ごちそうさまでした。)
この原酒が今から蔵内にある貯酒タンクの中で約半年間の熟成を経て、
荒々しさがとれ、味ののった「秋晴れの酒」となって嘉宝蔵から旅立つのです。
なんとも楽しみですね。
おもえば、先月の12月1日より生酛の造りで約4週間、
さらに醪醗酵に約2週間、
合計46日の期間をかけてようやく醗酵過程が終了するわけですが、
これを定点観測でおいかけてみてきづいたことは、平凡かもしれませんが、
「お酒を造るということに、これだけの時間がかかるのか」ということと、
「これだけもの人の手が加わらなければ、お酒はできないのか」ということです。
酒造りが「神秘のベールに包まれている」というイメージを与えるので、酒造りを秘匿することがプラスに働くという人もいますが、
取材を通して、酒造りが身近でないことのほうがむしろマイナスに働いているのではないかと思いました。
これだけの期間と、これだけの手間ひまをかけて日本酒というものがつくられているということを、
いったいどれだけの日本人が知っているのだろうか?と、ちょっとおおげさですがそれくらい痛感した1ヶ月半でした。
もちろん、微生物による醗酵は雑菌汚染のリスクがつきまといますので、蔵への出入りを自由にするのはダメですが、
こうやってWEBの世界で、少しでも「酒は人が造っている。」ということを見ていただき、もっと身近に感じていただけたらいいなと思った一日でした。
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投稿者:BLOGスタッフ (2010年01月15日)

- 雅の留仕込(最終日)
本日、雅の仕込が終了し、上槽(酒と酒粕に分離する工程)が行われます。予定より早かったようで、これで醗酵室への取材も最後となりました。
これでようやく雅(みやび)が”お酒”となっていくのかと思うと、(別に造りに携わったわけではないのですが)感慨深いものがあります。
ちょっとさみしい・・・、と思うのは私だけでしょうか。
ともあれ、今日の搾り作業で明日朝には原酒ができあがるのでしょう。ぜひ一口味わってみたいものです。(笑)
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投稿者:BLOGスタッフ (2010年01月14日)
阪神タイガースの応援歌にも歌われる「六甲おろし」。

嘉宝蔵の屋上から六甲山を臨む
今日もここ、神戸・灘の嘉宝蔵で吹いています。
六甲おろしは、もちろん六甲山から振り下ろす北風のことです(写真の真ん中で、横たわってみえるのが六甲山です)。
この地形的な条件が灘を銘醸地にしたことは有名です。
というのも、神戸・灘地方は東西に連なる六甲山系と、その裾野に広がる狭い平野と間近に臨む瀬戸内海という位置的関係から、秋から春にかけての酒造りが盛んな時期になると、冷たい北風が平野部に吹きおろされてくるという環境をもたらしました。
それがなぜ酒造りに適しているのかというと、
1.六甲おろしという冷たい北風が吹くことにより、蔵内が低温でしかも清澄な雰囲気となるということは、雑菌の繁殖を抑え、有用微生物(乳酸菌や酵母)の純粋培養という酒造りの目的に適っている。
2.また酒造りに用いられる蒸米を放冷するのに、六甲おろしは効果的であった。その為、(適度に調湿された)良質の原料加工処理が可能となった。
つまり、六甲おろしは天然のエアコンの役目を果たしてくれているというわけです。
そのため、灘の酒蔵の構造は、東西に長く建てられているのが特長であります。

「嘉宝」の洗米後の放冷
嘉宝蔵では、仕込みに使われるお米の洗米後の放冷では、こんな感じで蔵の南北へと広げられているのが時折みられます。
ちなみに、これは嘉宝蔵で仕込まれる「嘉宝」という山田錦100%使用の純米大吟醸酒を仕込む為の準備です。
極寒の中、嘉宝蔵では手仕事による洗米作業が行われています。

「嘉宝」の洗米作業
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