昨日から搾りはじめて、今朝早くに絞り終えたばかりの雅の原酒。
実は上槽の現場に立ち会えず、搾っている様子を撮影できませんでした(すみません)。
でも、後から行くと、小島のおやっさんが特別に唎酒(ききしゅ)用のお酒を採っておいてくださいました。
(本当にありがとうございます。)
杜氏室前にて、おそるおそる口に近づけていきます。
“鮮烈な香りが鼻腔をくぐりぬけ”
“口に含むと、荒々しい酸味が舌を覆い”
“(アルコール度数が20%近くある)原酒なのに、きつくなく、むしろ喉をす~っと伝わっていく感じ。”
“すると、口腔内全体が押されるような感覚がきて、それがすっと引いていく。”
“また飲みたくなる・・・” 正直、今まで体験したことが無い感覚です。
— ついつい「もう一杯!」、といってしまいますねぇ。—
「雅の搾りたては”ひとり歩きする”さかい、あぶない危ない。」と、小島のおやっさんが笑いながら言ってました。
口当たりの良さからついつい飲み過ぎてしまうことへの戒めなんだとか。気をつけなければ(笑)
この原酒が今から蔵内にある貯酒タンクの中で約半年間の熟成を経て、
荒々しさがとれ、味ののった「秋晴れの酒」となって嘉宝蔵から旅立つのです。
なんとも楽しみですね。
おもえば、先月の12月1日より生酛の造りで約4週間、
さらに醪醗酵に約2週間、
合計46日の期間をかけてようやく醗酵過程が終了するわけですが、
これを定点観測でおいかけてみてきづいたことは、平凡かもしれませんが、
「お酒を造るということに、これだけの時間がかかるのか」ということと、
「これだけもの人の手が加わらなければ、お酒はできないのか」ということです。
酒造りが「神秘のベールに包まれている」というイメージを与えるので、酒造りを秘匿することがプラスに働くという人もいますが、
取材を通して、酒造りが身近でないことのほうがむしろマイナスに働いているのではないかと思いました。
これだけの期間と、これだけの手間ひまをかけて日本酒というものがつくられているということを、
いったいどれだけの日本人が知っているのだろうか?と、ちょっとおおげさですがそれくらい痛感した1ヶ月半でした。
もちろん、微生物による醗酵は雑菌汚染のリスクがつきまといますので、蔵への出入りを自由にするのはダメですが、
こうやってWEBの世界で、少しでも「酒は人が造っている。」ということを見ていただき、もっと身近に感じていただけたらいいなと思った一日でした。






