お正月のお休み、みなさんはいかがお過ごしでしょうか。
神戸・灘にあります菊正宗の嘉宝蔵では、どういった元旦を過ごされたのでしょう?
さっそく、小島のおやっさんに伺ってみました。

小島杜氏
— おやっさん、明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。今年もまたしつこく取材させていただきますので、どうぞよろしくお願いします。m(_ _)m
さて、お正月も休みも関係なく仕込みが続いているわけですけれども、元旦の日には何かお祝いとかされますか?
「せっかくのお正月やから、元旦の日くらいはお雑煮を食べたり、ちょっとしたお祝い(お酒もでます)をしたりということはしますよ。でもその前に蔵の中にある神棚に、お神酒と鏡餅をお供えして、蔵で働くみんなで手を合わせてお参りします。」
— やっぱり、神さまは大事だと。
「そりゃあ、我々の仕事は今でこそ酵母や麹、それに乳酸菌という微生物が織り成す発酵によって酒造りがなされているという、そういう学理は分かっているけれども、まだまだ経験や勘、それに危険を伴った作業もあるので、神様に対しても「どうか無事に仕舞えますように」という気持ちでお願いしている、そういう気持ちは常に持ち続けないかんとは思うとる。」
「”神頼み”というのとは違うんやけど、まだまだ、酒造りというものは分からない、不確実な部分というのが多いもんやさかいな。」

お供えのお鏡餅
— なるほど。 ところで、初詣とかはされますか?
「あ~、それは元旦の日は毎年、近所の弓弦羽神社(ゆづるはじんじゃ)へお参りするのが恒例になっとるさかい、今年もお参りを済ませてきたところやよ。」
— 神社で初詣というと、お神酒を飲ませていただいたりしますよね。

嘉宝蔵の会所場にある神棚
「そうそう、毎年弓弦羽神社では、菊正宗や他の灘の蔵元のお酒が四斗樽で振舞われているのだけれど、『いつも菊正宗のお酒が一番早うになくなってしまいますよ!』と、宮司さんが声掛けてくださるもんで、新年早々も良い気持ちになって帰ってこれる(笑)。 しかし何より宮司さんのそういうお気遣いがうれしい。 」
— ほんと、うれしいですね。
今年も良いお酒が仕舞えて、良い年になることを期待しております。




