日本酒と健康 .

日本酒が老化・痴呆を防ぐ?!

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◆軽度の飲酒に脳萎縮を抑える可能性が

脳ドック受診者を対象にした千葉大学脳神経外科グループの調査によると、飲酒の有無に関係なく、年齢を重ねると脳の萎縮が進み、30歳代で全例が軽度に萎縮することが分かりました。飲酒と脳萎縮の関係を見ると、飲酒者群(609人)の脳萎縮は30%、非飲酒者群(827人)は27%で両者に大差はなく、逆に軽度の飲酒者群(363人)の脳萎縮は24%と、非飲酒者群の27%に比べてわずかに低くなっていました。ただし毎日大量飲酒する群(246人)の脳萎縮は36%と進行しており、また飲酒で萎縮した脳は禁酒することで回復することが、カーレン博士等(1978)によって報告されています。

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◆高齢者の脳を活性化する適量のアルコール

適量の飲酒が高齢者の学習機能や推理力を向上させるという研究結果が、米国インディアナ大学のクリスチャン博士等(1997)によって報告されています。研究は40〜50歳の健康な双生児男性4000人を対象に、一日1〜2杯の飲酒を続けた人とそれ以下の飲酒者に分け、20年後60〜70歳に達した時に比較が行われました。その結果、一日1〜2杯の飲酒者は学習機能と推理力が勝っており、博士自身が「適度な飲酒は基本的な認識力を低下させる原因には一切ならない上、適量飲酒を続けた人は、一日1杯未満のわずかな飲酒者や3杯以上の多量飲酒者と違って、脳機能がわずかに上回るという事実さえ判明した」と述べています。適度の飲酒が脳に好影響を与える理由は不明ですが、博士は「善玉コレステロールを上昇させることで心臓と血管を保護し、脳への血流を促進させるのだろう」と推測しています。

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◆日本酒が脳機能を活性化させる

日本酒による脳機能の活性化については、宝酒造生活文化研究所と脳機能研究所の共同研究によって明らかにされています。調査は20〜30代の酒好きな男女22人を対象に実施されたもので、日本酒、ビール、ワイン、ウイスキー、チューハイのうち好きなものを、20分毎に純アルコール換算で10ml(日本酒なら67mlに相当)ずつ5回飲んで、その間の脳波の変化を測定、大脳皮質にある神経細胞の機能の活性度が検討されました。その結果全体の70%の人に脳の活性化が見られ、脳が最も活性化する「適量」は日本酒で200〜300ml(約2合)でした。ストレスが緩和されリラックスできるのは、「適量」より少な目の日本酒で170〜200mlでした。

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◆アルツハイマー病の発症を40%も低める飲酒

適度な飲酒が痴呆の発症を防ぐことは、オランダのエラスムス大学のリアテネンベルグ博士等(2002)が、55歳以上の約8千人を対象に6年間にわたって追跡調査し、有益な結果を得ています。対象者のうち調査期間中の発症者はアルツハイマー病146人、脳血管型痴呆症29人、他の種類の痴呆が12人でした。しかしアルツハイマー病に限ってみると、中等量の飲酒者は非飲酒者よりも発症のリスクが40%も低く、アルツハイマー病を含めた各種の痴呆症の発生率が、適量飲酒によって最大70%まで低下していたことは画期的な成果と言えるでしょう。この理由として同研究会代表のブレッテラー博士は「飲酒が記憶や学習を司る脳内の神経部位を刺激するため」とか「血中の脂肪に変化をもたらす」、あるいは「血中の血小板に変化を起こす」などを挙げています。

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◆日本酒成分から発見された数々の痴呆症防止の成分

最近日本酒成分から数々の痴呆症防止成分が発見され話題になっています。
ある酒造メーカーの研究所が、日本酒の中から三種類のペプチド(蛋白質の酵素)を発見。マウスを使った実験(学習テスト)で、そのペプチドを与えたマウスの方が、与えないマウスよりも電気ショックによる罠を避ける行動が長く保たれるという結果が出たため、学習や記憶に有効と分かりました。また京都大学の吉川正明教授等は、コメアルブミン(米に由来する蛋白質)から派生するオリゴペプチドを使った動物実験で、ラットの健忘症改善と血圧降下作用を確認しています。その他日本酒と酒粕に含まれるフェルラ酸が、ヒフの老化を防ぐ作用のあることが分かっています。

滝澤先生の「1日2合 日本酒いきいき健康法」につきましては、予め著者および出版社より当ホームページへの転載の許可を得ております。
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