1/22~1/26 香寿たつきさんの回

松本:今週のゲストは、元宝塚歌劇団トップスター、女優の香寿たつきさんです。11月26日北海道札幌市のお生まれ。宝塚音楽学校を卒業後、1980年に宝塚歌劇団に入団。2001年星組トップに抜擢されました。2003年3月、宝塚を退団後はミュージカルを中心に舞台女優としてスタート。2010年には菊田一夫演劇賞・演劇賞を受賞されています。現在は2月4日まで東京DDD青山クロスシアターで上演中の舞台「ぼくの友達」にご出演中。さらに1月31日には宝塚退団後初めてとなるカバーアルバム「Gladiolus」(グラジオラス)をリリースされます。

一之輔:芸名の香寿たつき、はどのように名付けられたんですか?

香寿:家族でつけました。左右対象であったり、末広がりな名前がいいなと。本名が貴族の「貴」をつかって「たかこ」なので、初めは「貴生」でたつき、と読ませたかったのですが難読で不採用になってしまいました。昔からあがり症で手がすごく震えちゃうんですね。イベントなどでハンドマイクだったりすると、お客様が「たぁたん大丈夫?」と心配するくらい震えて。初舞台からもう30年も経っているのにね。

一之輔:宝塚音楽学校に入学したきっかけは?

香寿:8歳くらいの時ですかね、バレエを題材にしたテレビ番組に夢中になってバレエダンサーに憧れたんですね。父はビブラホーン奏者だったのですが、教えたくなかったようで全く教えてもらえず、だけど説得して音楽に関わる道に進みました。東京にいた叔母を訪ねて、東京のバレエ団に勉強にきたのですが入ってみるとこれは団員になるのは無理だなと。けれど踊りたい。そこで宝塚歌劇団か劇団四季かと、ダメ元で受けてみたら受かったんです。テストでは全然できなくて、受からないと思ったんですよね。周りは宝塚を受験するためのお教室に通っていらっしゃるお友達同士が多い中、私はポツンと一人で。もう一人、ポツンとしている人が実は同期の紫吹淳で(笑)。一人ぼっち同士で仲良くなって、発表の時には抱き合って喜びました。

一之輔:大がつくほど尊敬している先輩がいらっしゃるとか。

香寿:はい!浅丘ルリ子さんです。ずっと以前に舞台を拝見して、女優さんってすごい!と感動して。まさか自分が舞台をご一緒させていただくとは!普段は本当に普通におしゃべりしてくれる、女優然としていない気遣いの方。とても小柄なのに舞台に立つととても大きくて。新しいことを柔軟に取り入れられる素敵な方なんです。私は少しでも近づけたら…と思っています。

一之輔:お酒はお好きですか?

香寿:好きですね。ついつい飲みすぎて、こんなはずでは、という失態もありますよ。倒れて頭から流血したり(笑)。帰るかと思いきや、そのまま頭を冷やして次の店にも行くという…。打ち上げとかってお酒を注がれて、いつのまにか飲みすぎちゃってるんですよね。記憶をなくすこともありますよ〜。

松本:さてこのほろよい亭では、実現の可能不可能に関わらず、この人とお酒を飲みたい、という人をあげてもらっております。

香寿:迷ったんですけれど、美空ひばりさんです。おそらく一緒にいたら飲めないだろうけど。生前にお会いしたかったです。 歳を重ねて改めて歌を聴いたり、しれば知るほどなんて素晴らしいんだろうって!

一之輔:最後に、リリースされる初のカバーアルバムについてお聞かせください。

香寿:アルバムタイトルの「Gladiolus」は私の誕生花なんです。昭和の名曲を中心に自分で選曲しました。「あなた」や「for you」は、カラオケの番組で歌わせていただいた時に好評いただいて、アルバムに入れてみようかなと。

松本:阿久悠さんの遺作となった「雨のシャンソン」というオリジナル曲も入っているんですよね。

香寿:そうなんです。阿久悠先生にも聴いていただきたかったです。ミュージカルの舞台で歌わせていただいた曲なども入っていますので、ぜひ聴いてください。