10/16 一之輔師匠と松本マスターの回

松本:今週は、常連客の春風亭一之輔さんとの「さしのみ」です! 一之輔さんのエピソードについて、弟弟子である春風亭一蔵さんについて伺います。

一之輔:一蔵とぼくの師匠は春風亭一朝で、ぼくが2番弟子、一蔵は5番弟子なんですよ。彼がおもしろい男でね。今年37歳、東京都出身。高校卒業後、すぐに結婚。7年間トラック運転手をするも、25歳で離婚。当時、落語が好きで、一朝先生がいいということで、落語の世界に入ったんです。いろいろ苦労しながら、落語をやっていましてね。いま、120㎏ぐらいあるんじゃないかな。帯がおなかの下に隠れるような体型ですけど、この人は、出世しますよ~。

松本:それはどうして?

一之輔:なんてったって「よいしょ」がうまいの。

松本:えっ? よいしょがうまいの?

一之輔:そう。こないだも、うちに夜の10時くらいに酔っぱらって飲みに来たの。ちょうどカミさんが、お風呂から出てきたところで、そしたら一蔵が、「お! お姉さん! 美しい! きれいだね~。いいなぁ、こんな人と一緒にいられて~」と、よいしょするんです。

松本:そしたら奥さんは?

一之輔:一蔵は声が大きいので、カミさんは、「うるさい! 帰れ」と怒ってあしらうんだけど、それでも一蔵はめげずに2時間ぐらいしゃべり続けて、飲んでいきましたね。

松本:へぇ~、そんなに。お強いんですね。

一之輔:次の日に会ったら、一蔵が「昨日は大変失礼しました。お姉さんが好きだと思って」と高いフルーツ屋さんのぶどうを持ってきてね。

松本:ちゃんと気配りができるんですね~。

一之輔:彼は、人懐っこいんですよね。あとボートレースが好き。しょっちゅう競艇に行っていますよ。落語については、声が大きいし、オリジナリティがあるし、迫力があるし、前向きだし、一所懸命やっているし、いいですよ。でもね、先日のよいしょは、彼にしては珍しく失敗でしたね。ちょっと雑でしたね。

松本:よいしょにも、技が必要ですね。

一之輔:よいしょは、丁寧にやらないといけません。相手の立場になって、相手が気持ちよくなるようによいしょすることが大事だって、先輩も言っていましたね。

松本:なるほどね。ぜひ今度、このコーナーのゲストに来ていただきたいですね~。さて、ほろよい気分になりましたので、今週はこの辺でおひらきとさせていただきます。