2/26~3/2 増田 惠子さんの回

松本:今週のゲストは、増田恵子さんです。9月2日静岡県生まれ。1976年、中学高校の同級生であった根本美鶴代さん、通称ミーちゃんとピンクレディを結成。1977年には「S・O・S」「カルメン77」「渚のシンドバッド」「ウォンテッド(指名手配)」「UFO」の5曲で、音楽チャート年間50週のうちなんと28週をピンクレディが獲得。1981年後楽園球場で惜しまれながら解散。その年、中島みゆきさん作詞作曲の「すずめ」でソロデビュー。40万枚の大ヒットを記録しました。その後2003年から2005年にかけて、ピンクレディ復活コンサートツアーを開催し40万人を動員。また昨年の11月には完全セルフプロデュースによるコンサート「増田惠子〜60 Candles(キャンドルズ)」を開催されました。

一之輔:60キャンドルズって…

増田:平たくいうと還暦のことです(笑)。

一之輔:還暦には見えない、お綺麗ですよね。

増田:ありがとうございます。一生懸命努力しています。若さってやっぱりすごくて、痩せていてもハリがありますよね。50歳を過ぎると細くなっちゃって。私はクラシックバレエを30歳過ぎから始めたのと、体幹を鍛えるためにピラティスをやっています。猫背だったので姿勢も良くなって、なんとやり始めてから3センチも背が伸びたんです。

一之輔:ピンクレディの頃のお話を聞かせていただきたいですね。ケイちゃんとミーちゃんは中学の同級生で転校生同士だったとか?

増田:私の方が少し後に転校して来て演劇部に入ったんです。そしたら長い髪をおさげにして、手には本を持っている少女のミーがいて。演劇部で姉妹役をやったことで意気投合して二人で夢を語るようになったんです。ミーは女優さんになりたくて、私は歌手。「夢叶えようね」と話してヤマハのボーカルスクールのオーディションを受けたら特待生で通ってほしい、と言っていただいたんです。そこからすぐに「クッキー」というデュオ名で二人で歌うようになって、浜松の市民会館なんかでも歌って踊りましたね。まさに今のピンクレディそのものだったんです。
その後「スター誕生」に出演するんですが、ここではあえてミニスカートも履かず、踊らず、素朴に行こうという作戦を立てて二人でオーバーオールで歌いました。そうしたらその作戦にまんまと先生方がはまってくださって(笑)。7〜8社のプラカードが上がったと思いますね。

一之輔:作詞家の阿久悠先生についてのお話を。思い出深い方ということですが。

増田:今回の新曲「最後の恋/富士山だ」も阿久悠先生の作詞です。ピンクレディの時もオーディションからのご縁ですが、歌を聴いているお顔が怖くて怖くて。言われることも的確でいつも直立不動になっていました。その後いろいろな番組でお会いしても二言しかお話にならないんですよ。「寝てるか?」「食ってるか?」。
その時は優しくほころぶようなお顔になって、心配している眼差しを感じていました。ピンクレディ最後の曲「OH!」も阿久悠先生の作詞ですが、当時23歳だった私には意味がわからなかったんです。先生も「年を重ねればわかるよ」って言ってくださっていたのですが、本当に50歳を過ぎてコンサートで歌うと、今だからわかるという実感を持ちました。今の歳のファンやピンクレディにも、阿久悠先生が残してくれたプレゼントなんだと思うと、泣いちゃいますよね。

一之輔:初日からお話しされていますが、お酒が大好き!と。

増田:大好きです。初めて飲んだのは20歳の時に日本酒。その当時は責任や重圧もあって、飲んだら泣いてしまったんです。それから23歳まではずっと泣き上戸で。そこからは笑う上戸になりましたけど。最近は主人と二人でもよく飲みます。主人も日本酒が大好きで、夏でも熱燗を飲んだりします。日本酒って、チーズにも合うんですよ。塩辛も自分で作ったりしますし、お魚もさばきますよ!

松本:さてこのほろよい亭では、実現の可能不可能に関わらず、この人とお酒を飲みたい、という人をあげてもらっております。

増田:小さい頃から、ダイアナ・ロスの大ファン!。彼女の歌って、幸せのシャワーが降ってくるようですよね。だからダイアナ・ロスと一緒にお酒を飲んでみたいです。

一之輔:最後にお仕事のお話を伺います。先ほどもお話に出ましたが、およそ12年ぶりに両A面シングル「最後の恋/富士山だ」をリリースされました。

増田:「最後の恋」は今の私だから歌える歌。主人を思いながら歌いました。夕焼けの中で手を繋ぎながら、ルンルンで歩いているようなイメージの曲なんです。「富士山だ」は以前加藤登紀子さんが歌われていた歌。歌って踊って、ピンクレディっぽい曲なんです。加藤登紀子さんが「静岡出身のケイちゃんが歌うべきよ!」って言ってくださって歌わせていただくことになりました。不思議な力がある歌で、聞いたファンの方も「この曲を聴くと、何を悩んでいたのかわからなくなる」って(笑)。
3月10日からのコンサートはジャズ。ピンクレディの楽曲のジャズバージョンもかっこいいんですよ。もちろん「富士山だ」も歌います。この歌で静岡をもっと有名にしたいな、というのが私の思いですね。