3/11~3/15 春野恵子さんの回

松本:今週は神戸市東灘区にある菊正宗酒造記念館 樽酒マイスターファクトリーにお邪魔しています。実際に樽酒を作っている工場からお送りします。ここでは無料の見学会を開催しているので、気になる方はぜひホームページをチェックしてみてください!

一之輔:さて今週のゲストは、女性浪曲師の春野恵子さんです。プロフィールをマスターから。

松本:1973年7月22日東京生まれ。伝説の番組「進ぬ! 電波少年」で、お笑い芸人坂本ちゃんの「家庭教師・ケイコ先生」として一躍人気に。女優、タレントとして活躍。2003年に女流第一人者の二代目春野百合子に弟子入りし、現在は女性浪曲師として、活動されています。

一之輔:何がきっかけで電波少年に?

松本:大学卒業してから、出版社に務めたのですが、役者になりたくて。それで所属していた事務所から、仕事が来たと思ったら、電波少年の仕事だったのです。

一之輔:浪曲師の師匠である、二代目春野百合子師匠について教えてください!

春野:浪曲を一度聞いただけで、浪曲師になろうと思い込みまして。まずは国本武春師匠に、相談にいきましたら、「今の時代に浪曲師になるのは辞めなさい」と説得されてしまいました。それで武春師匠からダビングしてもらった浪曲の中に、春野百合子師匠の「おさんもえ」という近松門左衛門が書き下ろしたという話がありまして、それを聞いて惚れまして、百合子師匠に会いに行ったのです。会う前に、浪曲師に関する本を読み、といっても、それほど浪曲に関する本がなく、たまたま読んだ「浪曲家の生活」という本に、浪曲師は弟子入りするときに、「声調べ」というものがあると知りまして、いざお会いして、声を出したら、すぐに弟子にすることはできないが、まずは通って稽古をつけてもらうことに。

一之輔:恵子先生だったことは言わずに?

春野:はい。役者をやっていたと言いました。学校は出たんかと聞かれたので、「4年生の大学を出ました」と答えました。

一之輔:東大出たとは言わなかったのですね。

春野:はい。それで、ドン・キホーテで買ったバリカンで坊主にしまして、師匠のいる大阪にいきました。

一之輔:坊主にしちゃったんですか! 芸の世界に入ったらお酒を飲む機会も増えたでしょう?

春野:そうですね。印象深かったのが、笑福亭福笑師匠と飲んだときのこと。「今日は春野恵子ちゃんと飲むから、お前らみんな帰れ」と周りを帰らせて、二人きりで飲んだのです。そしたら、すごくジェントルマンで。まず奥さんに断りの電話をしましてね。それから話すことといったら、芸の話ばかりで、勉強になりました。

松本:さて、このほろよい亭のルールで、実現の可能不可能は関係なく、この人とお酒を飲みたい、という人をゲストの方にお聞きしています。春野恵子さんが一緒にお酒を飲みたい人はどなたでしょうか?

春野:それはやはり、私の師匠ですね。もう亡くなってしまったのですが、日本酒が好きで、稽古のあとは「日本酒持ってきて」といわれて、昼間からコップで飲んでいましたね。師匠ともっともっと、お酒を飲みながら、いろんな話をしたかったですね。

一之輔:いいですね。僕の師匠はまだ生きていますからね。生きているうちに、一緒に飲むのを楽しみたいものですね。ところで、春野さんは、さまざまな浪曲にチャレンジされているそうで、英語で浪曲にも挑戦されているとか。

春野:外国に住んでいたことがあって、英語で浪曲をしたらどうなるのか興味があったのです。節が七五調でできているから、どうなるのだろうと思いつつ、やってみたら、結構おもしろくて。ほかにも、ロック調で浪曲をやってみたこともあります。バンドのメンバーを従えて。みなさんがよくご存じの曲に合わせて、古典浪曲をロックでやっています。たとえば、「樽屋おせん」という曲で、不倫を疑われる場面では、ホイットニーヒューストンのボディガードの曲と絡めて、「冤罪や~~」などと歌ったり、最近では、「ボヘミアンラプソディー」の曲と絡めたりして、より多くの人に楽しんでもらえるように工夫しています。

一之輔:そんな恵子先生の浪曲は、いろんなところで聞くことができるんですよね。

松本:明日16日まで大阪の国立文楽劇場・小ホールで第100回記念公演 上方演芸特選会に出演されます。

春野:ここは私が師匠の浪曲を初めて聞いた場所でもあるんです!

松本:3月26日には大阪・千日亭で、「唸ろう!語ろう!浪曲NIGHT」に。4月24日には東京・上野広小路亭にて「念願叶って東京公演16回目!浪花ともあれ浪曲三人舞台」に出演されます。今後の気になる春野恵子さんの活動は、公式ブログをごらんください。それではほろよい気分になりましたので、このへんでお開きとさせていただきます。