2006年1月

1/9~ 藤田千恵子さんの回

今週のお客様はフリーライターでエッセイストの藤田千恵子さん。

新潮選書から出されている著書「杜氏という仕事」では日本酒を造る“杜氏”さんにスポットを当て、現在のお酒造りをわかりやすくおもしろく描いています。
「酒造業界での現状としては後継者不足があります。今まで農業と兼務でお酒を造っていた人が農業自体のやり方が変わってきた事で減ってきたというのも一例」と分析します。

「ただ明るい話もあって、蔵元の2代目3代目が自らお酒を造る“オーナー杜氏”と呼ぶ若いつくり手も出てきているんです。イケメンも多いですよ(笑)」とも。

日本酒の造り方は「お米のぬかを取り除き(精米)水につけて蒸し、麹菌をふりかけて こうじ米にします。さらに酵母を入れると酵母が麹菌の栄養分を吸収してアルコール発酵し、それを絞ってお酒となるわけです」。

なんと世界のお酒の中でも特に日本酒は造り方が複雑で難しく、「昔の時代の杜氏さんは良く作っていたなと感心します。空調がない時代には温度調節ひとつが非常に困難だったはず。」と藤田さん。

そんな藤田さん、「日本酒とは3秒で人を幸せにしてくれるもの」と笑顔で語ってくれました。「日本酒と出会って人生が楽しくなりました。造ってくれた人にも感謝しています」。

日本酒への愛情たっぷりのお話、どうもありがとうございました。

1/2~ 春風亭昇太さんの回

今週のお客様は落語家の春風亭昇太さん。

お正月、着物でスタジオにきていただきましたが華やかですねえ。
早速忘れられない乾杯についてお聞きすると…
「師匠と初めて席を共にしたときのお酒ですね。弟子はみんな師匠をめいっぱい尊敬しているわけですよ。だから飲みに連れて行ってもらえることやお酒をついでもらえるなんて夢のような幸せなんです。味なんてほとんど覚えてないけど弟子として認められたような気がして」。

昇太師匠は静岡県清水市(現・静岡市)のご出身。港のそばでは漁師さんがシラスを外に広げて扇いでいる、なんていう光景も日常だとか。
「港町だから魚はめっぽううまい!シラスや桜海老をかき揚げにするとお酒が進むいい肴になるんですよね。」

噺家さんはお酒が強い、という印象もありますが本当は?
「打ち上げなんかではお酒が入るとタテ社会が平べったくなって(笑)。タメ口きいちゃうときもあるかも。ネタも飲んでるときに思いつくと面白いような気がしてメモするんだけど、翌日にはつまらなかったりするんですよ。」

他にもお酒の思い出で忘れられないのが前座から二つ目にあがったときの師匠との乾杯、という昇太師匠。
「18年も前になりますが、師匠からのご祝儀であつらえた羽織をきて挨拶に。真打になったときの乾杯よりもそれはそれは感動的でした。」

最後にすてきな逸話をありがとうございました。