本番編

本番の演出方法

A)豪快な鏡開き

※《準備編》(13)から続く。この時すでに鏡は半分割れた状態。
※お酒がこぼれるため主催者及び会場の了解を得た上で、その準備が必要。

思い切り鏡の中央部をたたく。直後、泡立ちによってできる白濁は時間が経てば解消する。また結婚式などの場合、鏡を先に取りはずしておき、それを樽の上に乗せて会場で主賓の方が形だけたたいて割る方法もある。(この場合、鏡が開いたらすぐに作業者がお手伝いすること)

B)おごそかな鏡開き

舞台上で主催者が《準備編》(11)~(13)の作業を行い、その後金ベラを写真のように入れて両方から徐々にこぜ上げる。そして酒の中に木くず、ゴミが入らないように鏡を取り、高く持ち上げて「おめでとうございます」と一声かける。

鏡開きのあと

  • ゴミは網杓子でていねいに取り除く

  • 宴会場を回ってつぐワゴンサービス

演出のポイント

ジェスチャーは大きく

豪快さと効果を出すために、(A)(B)いずれの場合も大きなジェスチャーをするようにしましょう。

  • 基本は100名様に1斗(=18L)で

    大人数が参加するパーティーなどで、どのくらいのお酒が必要なのかについて、100名様につき1斗(=18L)を目安として用意されてはいかがでしょうか。例えば、100名~200名の方が参加するパーティーでは、2斗で十分乾杯できるお酒は行き渡ります。200名以上の大規模な場合は4斗をご用意されるのが良いでしょう。

  • 鏡を開く人数は4人程度で

    あまりたくさんの人数でたたくと、混み合ってしまいますし、樽を囲んでしまうと、他のお客様にお尻を向けてしまうことにもなりますので、鏡を開く人数は1人から4人程度がよろしいでしょう。また、結婚式は新郎新婦お二人で1本の木槌を持たれて開くと、まるでケーキカットのようでおめでたい演出もできます。樽の重量、寸法についてお知りになりたい方は、こちらをご覧下さい。

  • リボンを使って華やかに

    木槌、金ベラに紅白のリボンを結びつけると、一層手際が華やかなものになりますのでぜひ配慮して下さい。

  • 口上を述べる

    鏡開きに先立ってその縁起をのべることも出来ます。司会者または作業者によって大きな声で朗読した後、木槌を主賓にお渡し下さい。また儀式として盛り上げるため、作業中にBGMとしてお囃子等を流すとムードが出ますのでご利用下さい。
    口上を見る

  • 早く会場の人にお酒をついで出すには

    鏡を開いて杓で枡などについで会場の方に出すのですが、大勢だと時間がかかりすぎ乾杯などタイミングを早めについで出す失する場合があるので、例えば小さな杓でなく大きなもの(片口など)で手早くつぐ、あるいはあらかじめ鏡開きの樽から先にお酒を出しておく、などの方法を考えておかねばなりません。

  • 取りはずした鏡版の活用法

    丸く取りはずした鏡に参加者の寄せ書きをして記念に鏡板の利用法することが出来ます。特に結婚披露宴の場合は、記念すべき日時、場所や仲人さんのサイン、参加者の寄せ書きは大変喜ばれます。

  • 残ったお酒はおみやげに

    樽詰めのお酒が残った場合、参加者におみやげとしてお持ち帰り頂きましょう。当社ではそのための空ビン(300ml)を実費にてご準備しておりますので、あらかじめお申し出の上ご活用下さい(写真参照)。