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お酒を温めて飲む「燗」は日本酒の特徴の一つですが、お酒を温めたと思われる「暖酒料炭一斛」という記載が、平安時代の延喜式(927年)にあります。また同じ延喜式に、お酒を温めた鍋だとされる「土熬堝(どこうなべ)」という文字も見られます。おそらく直接火にかける「直燗」用の鍋だと思われますが、どのような形をしていたのかは判りません。 平安時代に貴族の間で広く読まれた、中国の白楽天(はくらくてん)の詩集「白氏文集(はくしもんじゅう)」には「林間に酒を煖めて紅葉を焚く」という有名な詩句がありますし、「万葉集」の山上憶良(やまのうえのおくら)の「貧窮問答歌」には「・・・すべもなく寒くしあれば、堅塩を取りつづしろひ、糟湯酒うちすすろいて・・・」と塩をなめながら、お湯でといた酒粕をすすって暖をとる、庶民の姿が歌われています。 また10世紀の「宇津保物語」の蔵開き下の巻に「酒樽に入れて据えてまがり(鋺:えん)して沸しつつ飲む」とあります。お鋺とは貝の器だったらしく、これに酒を入れて火にかけて燗をしたようです。
燗酒を飲んだ主な理由は、暖房器具が現在ほど多くなく、燗酒で簡単に暖を取ったからだと思われます。 そして一年中燗酒を飲む習慣は、燗徳利が酒席に登場した江戸時代後半から一般的になったようです。
お酒は20歳になってから。 お酒はおいしく適量を。 |