生酛(きもと)乳酸菌を使用した米発酵液の皮膚に対する安全性の確認について

 菊正宗酒造株式会社(本社 神戸市東灘区、社長 嘉納毅人)の総合研究所は、ヤヱガキ醗酵技研株式会社と共同開発した「生酛(きもと)乳酸菌米発酵液」の皮膚に対する安全性を確認しました。この研究成果を、当社とヤヱガキ醗酵技研(株)の共同発表として、「平成26年度 日本醸造学会大会」(10月7日)において発表します。

 江戸時代から伝わる伝統的な酒造りの手法である生酛造りでは、生酛の中に自然増殖してくる乳酸菌の力を借りて優良な清酒酵母を生育させております。これまでの研究から、当社の生酛と製造場から単離した生酛乳酸菌Leuconostoc mesenteroides LK-16株を用いた米発酵液には、ヒト皮膚線維芽細胞とヒト表皮角化細胞に対する細胞賦活効果およびヒアルロン酸産生促進効果があることが分かっております。さらに、米発酵液を実際にヒト皮膚に長期的に塗布すると、角層水分含量が有意に増加しキメが整う効果があることを確認しております。

 この米発酵液は化粧品素材としての利用が大いに期待されることから、今回、皮膚に対する安全性評価を実施しました。まず培養細胞や細菌を用いて評価を行ったところ、安全性に問題がないことが確認できました。さらにヒトによる評価として、パッチテスト、RIPT(Repeated Insult Patch Test)を実施したところ、皮膚刺激性、接触感作性ともに非常に低く、安全性の高い化粧品素材であることが確認できました。

 菊正宗では、生活協同組合(coop)への流通限定商品として、この生酛乳酸菌米発酵液を使用した化粧品を発売いたします。今秋より一部の生活協同組合(coop)で取り扱いが始まります。

■学会での共同発表
学会名:平成26年度 日本醸造学会大会
発表日時:2014年10月7日(火) 14:45
会場:北とぴあ つつじホール(東京都北区王子1-11-1)
演題:生もと乳酸菌を使用した米発酵液の皮膚安全性
研究・発表者:○近藤 紗代1)、高橋 俊成1)、井口 隆文2)、渡辺 敏郎2)、末野 和男1)
(菊正宗酒造総合研究所1)、ヤヱガキ醗酵技研2))(○印は演者)

■学会での共同発表