菊正宗の生酛乳酸菌に関する研究成果が「第24回生物工学技術賞」を受賞

 菊正宗酒造株式会社(本社 神戸市東灘区、社長 嘉納毅人)総合研究所の研究成果(神戸大学大学院農学研究科、兵庫県立工業技術センターとの共同研究)が、公益社団法人日本生物工学会の「第24回生物工学技術賞」を受賞することが決定しました。受賞式典は10月26日(月)城山観光ホテル(鹿児島市)で開催される日本生物工学会においてとり行われます。

 江戸時代から伝わる伝統的な酒造りの手法である生酛造りでは、生酛の中に自然増殖してくる乳酸菌の力を借りて優良な清酒酵母を生育させております。これまでの研究から、当社の生酛製造場から単離した乳酸菌Lactobacillus sakeiLK-117株には免疫調節作用やアトピー性皮膚炎発症抑制作用があることが明らかとなりました。なお、これらの効果は生菌でなく死菌で確認されました(バイオジェニックス効果)。

 また、生酛で生育してくる乳酸菌はお米との相性が良いことから、お米を原料としたいわゆるお米のヨーグルトを開発することを目指し、機能性の高いお米を選抜することにしました。全国から様々な品種のお米を集め、整腸作用が期待される成分難消化性デンプン含量を指標に分析を行い、難消化性デンプンを高含有する「ホシニシキ」の選抜に成功しました。

 以上の乳酸菌「L. sakei LK-117」と難消化性デンプン高含有「ホシニシキ」を用いて生酛の発酵技術を応用することにより乳酸菌を高密度に培養する技術を開発し、菊正宗では、平成22年より「酒蔵の乳酸菌 米のしずく」として通信販売を開始し、売上金額が累計3億円に達しました。なお、本製品の研究開発は、平成19、20年度の近畿経済産業局地域資源活用型研究開発事業の一環として行われました。
jushou24L
◆第24回生物工学技術賞
・受賞題目:生酛乳酸菌のバイオジェニックス効果に着目した米乳酸発酵飲料の開発
・受賞者:高橋 俊成1)、増田 康之1)、吉田 和利2)、水野 雅史3)
・所属:1) 菊正宗酒造株式会社、2) 兵庫県立工業技術センター、3) 神戸大学大学院農学研究科