第4巻 きき酒
きき酒の目的と基本条件

●きき酒の目的

きき酒をする場合、技術者・販売担当者・研究開発や企画担当者、そして消費者など、それぞれの立場や状況に応じた目的を持って行います。例えば生産管理においてのきき酒では、醗酵の異常の有無や移り香に重点を置いて行い、出荷管理においては味、香りが一定の製品を出荷することを目的としています。

その他、以下のような場合が考えられます。

・生産管理  ・出荷管理(調合等)  ・製品の格付け 
・嗜好調査 ・新製品の品質設計 ・品評会
・品質審査 ・きき当て会  

●きき酒を行う際の基本条件

◇容器・・普通は白い磁器製の「きき猪口」を使います。きき猪口の内側の底には青い輪(蛇の目)が2つ描かれており、お酒の透明度を判断するのに役立ちます。きき猪口にお酒を満たすと約200ml入ります。お酒の色の影響を避けてきき酒を行う時には「アンバーグラス」と呼ばれる黄褐色に着色したグラスを用います。

◇部屋・・北窓で直射日光の入らない、匂いのこもらない風通しの良い場所を選びます。室温は約20℃です。

◇お酒の温度・・普通は室温より1〜2℃低い常温で行いますが(冷きき酒)、市販のお酒や出荷前の製品では約50℃に燗をした「燗きき酒」も合わせて行います。



文字の表記について:「(きき)酒」の「(きき)」という漢字は、酒造用語に使われる特殊な文字で、パソコンの表示フォントに含まれていませんので、このコーナーでは、特別な場合を除き、ひらがなで「きき」と表記させていただきます。


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