第5巻 品質管理

日本酒度・アルコール度

日本酒度

日本酒の比重を表示するために設けられた単位で、15℃のお酒に日本酒度計と呼ばれる特別の浮秤を浮かべて測定します。

15℃で4℃の純粋の水と同じ重さのお酒(比重=1)は日本酒度±0で、それより軽いものはプラス(+)、重いものはマイナス(-)で表示します。 一般的に甘口酒は含糖量が多く、比重が大きいので(-)側に傾き、逆に辛口酒は(+)側に傾きます。そのため、酸の多さによっても違いはありますが、一般的には(+)の度合いが高くなるほど辛口であり、(-)の度合いが高くなるほど甘口ということになります。

アルコール度

日本酒に含まれるアルコールはエチルアルコールがほとんどで、お酒100mlを蒸留して、揮発成分を集め、水を加えて100mlにした後15℃で、酒精計(浮秤)を用いて測定した値(容量%)をアルコール分として表示します。