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きき酒コース

 あなたは、純米酒と本醸造酒の香味の違いが判るでしょうか?
 一口に純米酒・本醸造酒といっても、全国には1500を超えるメーカーがあり、各社からは数種類の純米酒・本醸造酒が製品として販売されています。純米酒一つをとっても、その酒質、香味の違いは、無限と思えるほどバラエティに富んでいるのです。
 あなたは、日本酒を、ブランド名で、他人のうわさで、メーカーの大小で、さらにはラベルや瓶の美しさで選んでいないでしょうか。 そのような不確かなことでなく、本来の日本酒の香味(酒質)を、自分の舌や鼻を通して判断してみましょう。
 酒質を自分の五感(味・嗅・視・触・聴)をとおして判断する。それが、「きき酒(ききしゅ)」なのです。
ここでは、酒造りの現場で行われる「ほんもののきき酒」について学んで見ましょう。 また温度の違い、酒器の違いでお酒の香味が変化することを体験してみましょう。

◆「きき酒」を始めるにあたって

「きき酒」の基礎知識
「きき酒」についての詳しい基礎知識は『日本酒図書館 第4巻「きき酒」』をお読みください。
巻末の自己診断テストにもチャレンジしてみてください。

「きき酒」の用具「きき酒」の用具
「ほんもののきき酒」をするためには、 『日本酒図書館 第4巻「きき酒」』にあるようにきき猪口(ききちょこ)など、きき酒専用の用具を揃えなければなりません。 きき酒の対象となるサンプル酒はともかく、きき猪口などは別途購入する必要があります。 「ほんもののきき酒」に用いるきき猪口などのきき酒用具は、日本酒通信講座「きき酒体験コース」を受講することで、入手できます。

ここでは、家庭にある酒器を使って、「きき酒コース」の中の『比較体験学習』をまず体験をしてみましょう。

◆比較体験学習

【温度による香味の違い】
お酒の温度の違いによって、同じお酒の香味が変化することを体験します。
  1. 「体験学習」の準備

    体験学習に必要な用具を揃えましょう。

    サンプル酒  1普段よく口にする普通酒
      2吟醸酒、生貯蔵酒など、燗をすることなく冷酒として飲まれているお酒
    徳利 3本
    同じもの4個(ぐい呑みが良い)
    温度計 棒状アルコール温度計、デジタル温度計など
    きき酒ノート ノートのページをプリントアウトして使用します
    きき酒シート シートのページをプリントアウトして使用します
  2. 体験してみましょう<1普通酒>
    1. 始める前に、日時、室温、1のサンプル酒の銘柄、種類、瓶詰日、分析値、・・など、きき酒の条件をきき酒ノートに従って記入しておく。
    2. セッティング例常温で1のサンプル酒をきき酒し、きき酒ノートの項目にそって、香り、味、総合の酒質の判断、気づいた事柄などを記入する。
    3. シート上に4個のぐい呑みをやや離して並べて置き(○印の上)、それぞれに常温と45℃、50℃、55℃に燗をつけたお酒1を注ぎ入れる。
    4. すばやく、順に、温度の異なるお酒を飲み比べ、きき酒ノートの項目にそって香味の違いを判断し、記入する。
    5. その他、気づいた事柄をきき酒ノートに記入する。2の吟醸酒等についても同様に、冷酒(7〜10℃)、ひや(15〜20℃)、燗(50℃)の3種類の温度において、その香味の違いを体験する。

      注…燗温度は徳利内の温度とする。温度計で測った温度をノートに記入する。ぐい呑みに注いだ後は、温度変化が激しいので、すばやく行う。

  3. 解 説
きき酒ノート記入例 同じお酒でも温度が変わることで、まったく違った香味に変化することが体験できたことと思います。
 このように香味が変化する原因としては、お酒の持つ五味(甘い・辛い・酸っぱい・苦い・渋い)、それを形作っているお酒の成分が温度で変化するというよりは、それを味わう人間の味覚の感度(鋭い・鈍い)が温度によって大きく影響を受けているためなのです。
 また、温度そのものの感覚も、おいしい・まずいに影響します。 我々が一般的においしいと感じる温度帯は、体温の±25〜30℃付近だといわれています。冷やして食べる料理や飲物は、5〜10℃の温度帯がおいしく、温めて食べる料理や飲物は、60〜65℃がおいしいとされています。
 お酒の場合、乳酸やコハク酸、アミノ酸など日本酒の旨味の成分は温めることによって、旨味が増すことが知られていますが、60℃以上に温めてしまうと、香味のバランスが崩れるだけでなく、アルコールの蒸発が激しく、飲めなくなってしまいます。
また 5℃以下などと、冷やしすぎた場合は、爽快感はありますが、香りが広がらず、旨味成分も生かされず単純な味わいになってしまいます。

 より本格的な[ほんもののきき酒]日本酒通信講座[きき酒体験コース]を受講することで、あなたにも習得できます。
「きき酒体験コース」では基本となる[ほんもののきき酒]をビデオテキストでわかり易く、ていねいに解説・指導をしています。また、ここで紹介しました「温度による香味の違い」や、「酒器の形や色による香味の違い」などについてもより詳しく学習できるセットになっています。
 テキスト、ビデオテキストに加えて、きき猪口、吐器などのきき酒用具、徳利、ぐい呑みなどの酒器、温度計、きき酒用の各種お酒もセットになっていますから、自宅に届くとすぐにきき酒体験ができます。


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