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第4巻 唎酒
唎酒の目的や手順について
分かりやすく解説します。
お酒の色、香り、味などを人の感覚で評価することを「唎酒」といいます。
お酒は嗜好品ですが、個人的な好みだけで判断して「好きだから、おいしい酒・良い酒。嫌いだから、まずい酒・悪い酒」では唎酒になりません。もっと一般的な、皆が納得できる判断基準が必要になります。即ち、そのお酒が目標通りの酒質であるかどうか、色、香り、味が調和していて、飲んで快いものであるかどうか、を客観的に判断することが必要です。
お酒にはそれぞれ個性がありますから、その特徴を知った上で、唎酒をすることが大切です。そして唎酒は先天的な能力以外に、後天的な要素である日々の訓練が、 上達の大きなポイントになります。機会を見つけては、良い指導者について、様々なお酒を対象に唎酒の訓練を重ねるようにしたいものです。
この巻では、唎酒の目的や手順について分かりやすく解説してまいります。