3/25~3/28 春風亭一之輔さんと松本ひでおさんの回

松本:今週は今期最後の営業となりまして、常連客の春風亭一之輔さんと、さしのみです!

一之輔さんについて、改めてお話を伺おうかと。最近、「師いわく 不惑・一之輔のゆるゆる人生相談」という本を小学館から出されたそうで、さっそく買いましたよ!

一之輔:WEBマガジンで連載していたものの書籍化第一弾です。内容は、人生相談ですよ。

松本:あまり人の人生相談にのるようなタイプじゃないですよね!? この本は、写真家のキッチンミノルさんが聞き役で、対談形式になっていますね。そもそもこの本の元になっているWEBマガジンでの連載のきっかけは?

一之輔:40歳になったときに、孔子いわく「四〇にして惑わず」という言葉を思い出しましてね。40を機に、まっすぐ前を見ていこうと、思ったのですが、何か新しいことを始めようと思ったんですね。それで出版社の編集者と、もともとの知り合いだったキッチンミノルと話をして、人生相談をやってみようということになり、始まりました。そうしたら、悩める子羊たちが、集まってきましてね。片っ端からバリカンで毛を刈るように悩みを聞いていきました。この本、タレントエッセイ本のコーナーにありそうですけど、落語コーナーに置かれているんですよ。

松本:読んでみて、人生相談も面白いんですが、編集者とキッチンミノルさんと、3人のほのぼのした感じのやり取りがまたいいですね。キッチンミノルさんとは付き合いが長いそうで?

一之輔:そうなんです。僕が真打になった2012年に、AERAという雑誌の企画で、キッチンミノルさんに密着取材をしてもらいましてね。真打になる前と後の3~4ケ月間、カメラマンとして撮影してくれて、これが縁で仲良くなりました。

松本:キッチンミノルさんは、もともと噺家になりたかったそうで。

一之輔:そうそう。親に反対されたみたいで、それで大学でカメラマンの勉強をしてカメラマンになるんですが、この人、人の心に入っていくのがうまいんですよ。

松本:なるほどね。本を読んでみても、話が面白いのは、噺家になりたかったからなんですね。本では、「私は片付けが苦手で」「話がつまらないんです」など、22の悩みに、答えていますね。ほかにも、「社長がいつも股間に手をやっていて、その手で電話を取ったりするのが嫌」というお悩みがあったりね。

一之輔: あ~、それ覚えていますよ。どうしてもそれが許せなくて、どうしたらいいんでしょうかという悩みでね。これ、大きな会社の話ではなくて、15~16人の会社らしくて、業績はそんなに悪くはないそうで・・・。でも、その社長の、ずっと股間を触っているのだけが、相談者は許せなかったみたいでね。僕は、どちらかというと、この社長寄りの意見でね。業績がいいということは、何か秘訣があるんですよ。アットホームであるとかね。社長が股間を触っていることによって、穏やかで、社風がよくて、業績がいいかもしれない。だから、相談者さん、あなたが我慢しなさいと。だって、男の人って、あそこに手を当てていたほうが、小さい頃から穏やかになったりしませんか! 今も松本さんだって、ほら、股間に手を当てている!

松本:当ててないって!

一之輔:僕は当てていますけどね(笑)。あとね、中学生の女の子から「スクール水着は、どんなものを選べばいいですか?」というお悩みが寄せられたこともありますね。これは「僕が答えるべきではない」と答えましたけど。

松本:本の中では、お酒の話もされていますよね。

一之輔:実はこの本の対談、毎回、お酒を飲みながら、都内の居酒屋さんで、場所を変えながらやっているんですよ。だいたいお酒って、若い頃は全力投球するじゃないですか。でも40歳を過ぎると、最初からくたびれているんですよ。それもね、独演会などで打ち上げをすると、その場で、自分が一番年上ということも増えてきますね。その時の周りが気を使っている感じが、その場を面白くなくさせているんですよ。僕がいることで、この飲み会は、みんなに気を使わせてしまっていると。弟子としゃべっていても、ジェネレーションギャップを感じることもありますね。ドリフターズのメンバーを知らなかったりしてね。

松本:弟子が4人もいらっしゃるからね。そんな一之輔さんの新刊「師いわく 不惑・一之輔のゆるゆる人生相談」は小学館から絶賛発売中です! また一之輔さんは、この4月から毎週金曜日、朝八時、ニッポン放送にて「あなたとハッピー」を担当されることになりました! こちらもぜひご期待ください。それではほろよい気分になりましたので、このへんで。半年間、どうもありがとうございました。また秋にお会いしましょう!

3/18~3/22 渡辺真知子さんの回

松本:今週も常連客の春風亭一之輔さんと一緒に、素敵なゲストのお話を伺います!

一之輔:今回のゲストは、歌手として、シンガーソングライターとしてご活躍の渡辺真知子さんです。プロフィールをマスターからお願い致します!

松本:10月23日神奈川県横須賀生まれ。高校時代にヤマハの歌のコンテストに4回連続出場。1977年に自ら作られた「迷い道」で大ヒットを記録。「かもめが翔んだ日」「唇よ、熱く君を語れ」をはじめとして、邦楽を代表する名曲を世に送りだされています。今年は中島みゆきさんの舞台「夜会」に出場されるなど、活躍の場を広げ、今月、最新アルバム「Amor Jazz3 ~愛しのBIG BAND~」をリリース。29日には、中野サンプラザホールでコンサートを行われます。

一之輔:中島みゆきさんの夜会に出られたそうで?

渡辺:そうなんです。歌あり、お芝居ありの舞台に出させてもらいました。みゆきさんとは、ヤマハの歌のコンテストの同期で、これといった接点はなかったので、オファーがきたときにはびっくりしましたね! 

松本:お二人は、ヤマハのポピュラーソングコンテスト第9回にご出演されたときの同期なんですよね。このときは、八神純子さん、松崎しげるさんもご出演されていて、今考えると、すごいメンバーが集まっていたのですね!

一之輔:相当、濃いメンバーですよ。デビュー当時から出演されている「ザ・ベストテン」について教えてください! デビューされた翌年に始まったテレビ番組だそうで、デビュー曲「迷い道」は、第9位だったそうですね。

渡辺:突然、デビューして売れたので、生活が一変しましたね。曲作ることと並行して、2~3年先まであっという間に予定が埋まって休みがなくなりました。23~25歳ぐらいまでは、仕事に追われて。年頃ですから、いろんな人とデートしてみたかったですね~。最初は彼氏がいたのですが、自然消滅しちゃいました。ある日、テレビ局の電話ボックスから、隠れて電話しようとしたら、なんとそれがセットで、それを知らずに、彼氏に電話をしたら、大道具の人達に、クスクス笑われちゃって(笑)。

一之輔:それぐらい追い詰められていたんですね。

渡辺:あんなに笑っている大道具さんを見たのは初めてでしたね。

一之輔:大ヒット曲「かもめが翔んだ日」についても聞かせてください。私が生まれた年にできた曲ですよ。

渡辺:その間、ずっとカモメは翔んでいるんですよ。この曲がなぜ今も若い人にも知られているかというと、コンテストで歌われやすいからです。伊藤アキラさん作詞で、最初は自分で作詞をしていたのですが、2曲目から作詞家さんに詩を用意してもらって嬉しかったですね。これは失恋の歌で、最初の「ハーバー」のところは、当初ついていなくて、でも歌っていて、なにか足りないということで、試行錯誤しながら、できたところなんですよね。

松本:最新アルバム「Amor Jazz3 ~愛しのBIG BAND~」では、「かもめが翔んだ日」がアレンジを変えて2回登場しますね!

一之輔:京急の駅の発車メロディでも、「かもめが翔んだ日」が使われているそうですね。

渡辺:私もそのメロディを聞きにいったんですよ! 電車の中で聞こえたと思ったらもう終わっちゃって。あれは、駅のホームで聞くメロディなんですね(笑)。ホームですれ違った高校生が、「哀しい曲じゃないか!」といってね。「お前に、分かるのか?」なんて思ったりしてね。 

一之輔:渡辺さんは、最初はあまり、お酒が飲めなかったそうで?

渡辺:2代目のマネージャーがお酒好きで、みんなを楽しませてくれる人で、それで飲めるようになりましたね。若い頃は、エンジンかかるのが遅くて、みんなが帰る頃にエンジン全開になっていましたね。ある時、酔っ払って帰ってきて、翌朝マネージャーが迎えに来て、さあ行くぞというときに、ジーンズがなくて・・・。探したら、なぜか、ジーンズが湯船に泡がついて浮いていて、洗ったんでしょうね。でも乾かす時間がないから、マネージャーのジーンズを借りることに。この人が細くてね~~~。なんとか、ねじこみました。

松本:さて、このほろよい亭のルールで、実現の可能不可能は関係なく、この人とお酒を飲みたい、という人をゲストの方にお聞きしています。渡辺真知子さんが一緒にお酒を飲みたい人はどなたでしょうか?

渡辺:ゴジラですね、怪獣の。私、飲んでいると、テンション高くなってきて、「あ~あ~~」と叫びたくなるんですよ。そんなトーンで、ゴジラと飲みたいですね!

一之輔:そんな渡辺さん、今月、最新アルバム「Amor Jazz3 ~愛しのBIG BAND~」をリリースされました。いろんなアーティストさんとコラボされているそうで。

渡辺:実は私、30歳ぐらいからJazzをやっているんですよ。今回のCDでご一緒したアーティストさんは、大ベテランの89歳の北村英治さんや、下は20歳の子まで幅広いですよ。

松本:このCDでは、スタンダードなJazzから渡辺真知子さんの代表曲はもちろん「川の流れのように」のような演歌までお楽しみいただけますね。また今月29日には中野サンプラザでコンサートを開催。6月には全国各地でコンサートツアーも予定しています。詳しくはオフィシャルサイトで。それではほろよい気分になりましたので、このへんでお開きとさせていただきます。

3/11~3/15 春野恵子さんの回

松本:今週は神戸市東灘区にある菊正宗酒造記念館 樽酒マイスターファクトリーにお邪魔しています。実際に樽酒を作っている工場からお送りします。ここでは無料の見学会を開催しているので、気になる方はぜひホームページをチェックしてみてください!

一之輔:さて今週のゲストは、女性浪曲師の春野恵子さんです。プロフィールをマスターから。

松本:1973年7月22日東京生まれ。伝説の番組「進ぬ! 電波少年」で、お笑い芸人坂本ちゃんの「家庭教師・ケイコ先生」として一躍人気に。女優、タレントとして活躍。2003年に女流第一人者の二代目春野百合子に弟子入りし、現在は女性浪曲師として、活動されています。

一之輔:何がきっかけで電波少年に?

松本:大学卒業してから、出版社に務めたのですが、役者になりたくて。それで所属していた事務所から、仕事が来たと思ったら、電波少年の仕事だったのです。

一之輔:浪曲師の師匠である、二代目春野百合子師匠について教えてください!

春野:浪曲を一度聞いただけで、浪曲師になろうと思い込みまして。まずは国本武春師匠に、相談にいきましたら、「今の時代に浪曲師になるのは辞めなさい」と説得されてしまいました。それで武春師匠からダビングしてもらった浪曲の中に、春野百合子師匠の「おさんもえ」という近松門左衛門が書き下ろしたという話がありまして、それを聞いて惚れまして、百合子師匠に会いに行ったのです。会う前に、浪曲師に関する本を読み、といっても、それほど浪曲に関する本がなく、たまたま読んだ「浪曲家の生活」という本に、浪曲師は弟子入りするときに、「声調べ」というものがあると知りまして、いざお会いして、声を出したら、すぐに弟子にすることはできないが、まずは通って稽古をつけてもらうことに。

一之輔:恵子先生だったことは言わずに?

春野:はい。役者をやっていたと言いました。学校は出たんかと聞かれたので、「4年生の大学を出ました」と答えました。

一之輔:東大出たとは言わなかったのですね。

春野:はい。それで、ドン・キホーテで買ったバリカンで坊主にしまして、師匠のいる大阪にいきました。

一之輔:坊主にしちゃったんですか! 芸の世界に入ったらお酒を飲む機会も増えたでしょう?

春野:そうですね。印象深かったのが、笑福亭福笑師匠と飲んだときのこと。「今日は春野恵子ちゃんと飲むから、お前らみんな帰れ」と周りを帰らせて、二人きりで飲んだのです。そしたら、すごくジェントルマンで。まず奥さんに断りの電話をしましてね。それから話すことといったら、芸の話ばかりで、勉強になりました。

松本:さて、このほろよい亭のルールで、実現の可能不可能は関係なく、この人とお酒を飲みたい、という人をゲストの方にお聞きしています。春野恵子さんが一緒にお酒を飲みたい人はどなたでしょうか?

春野:それはやはり、私の師匠ですね。もう亡くなってしまったのですが、日本酒が好きで、稽古のあとは「日本酒持ってきて」といわれて、昼間からコップで飲んでいましたね。師匠ともっともっと、お酒を飲みながら、いろんな話をしたかったですね。

一之輔:いいですね。僕の師匠はまだ生きていますからね。生きているうちに、一緒に飲むのを楽しみたいものですね。ところで、春野さんは、さまざまな浪曲にチャレンジされているそうで、英語で浪曲にも挑戦されているとか。

春野:外国に住んでいたことがあって、英語で浪曲をしたらどうなるのか興味があったのです。節が七五調でできているから、どうなるのだろうと思いつつ、やってみたら、結構おもしろくて。ほかにも、ロック調で浪曲をやってみたこともあります。バンドのメンバーを従えて。みなさんがよくご存じの曲に合わせて、古典浪曲をロックでやっています。たとえば、「樽屋おせん」という曲で、不倫を疑われる場面では、ホイットニーヒューストンのボディガードの曲と絡めて、「冤罪や~~」などと歌ったり、最近では、「ボヘミアンラプソディー」の曲と絡めたりして、より多くの人に楽しんでもらえるように工夫しています。

一之輔:そんな恵子先生の浪曲は、いろんなところで聞くことができるんですよね。

松本:明日16日まで大阪の国立文楽劇場・小ホールで第100回記念公演 上方演芸特選会に出演されます。

春野:ここは私が師匠の浪曲を初めて聞いた場所でもあるんです!

松本:3月26日には大阪・千日亭で、「唸ろう!語ろう!浪曲NIGHT」に。4月24日には東京・上野広小路亭にて「念願叶って東京公演16回目!浪花ともあれ浪曲三人舞台」に出演されます。今後の気になる春野恵子さんの活動は、公式ブログをごらんください。それではほろよい気分になりましたので、このへんでお開きとさせていただきます。