第3巻 日本酒の種類と特徴

様々なタイプのお酒(Ⅱ)

(3)貯蔵条件を変えたもの

樽酒(たるビン)

杉の樽に貯蔵することによって、杉の香りが移った特有の風味を持ったお酒をビンに詰め替えたもの。

●「樽酒」についてより詳しくお知りになりたい方は、「おいしさの秘密 樽酒」へどうぞ。

生酒

製成後一度も加熱処理されていないお酒。しぼり立ての新鮮な味と香りが残っています。各種の酵素が生きていて成分変化を起こしやすく、低温で流通する必要があります。(現在は精密濾過をして酵素を取り除き、常温流通の可能な製品も多くなっています。)

しぼりたて・ふなくち・垂れ口

しぼったばかりのお酒をすぐ出荷する商品。フレッシュでフルーティな香味が楽しめ、旬の日本酒を味わえます。その年の1号もろみは「初しぼり」と呼ばれています。

生貯蔵酒

製成後火入れをせずに低温で貯蔵熟成をして、出荷時に一度だけ熱処理したお酒。しぼりたての味・香りが残っています。常温管理が可能。生酒同様、冷やして飲む夏向きのお酒。

甘辛濃淡を変えたもの

冷用酒

夏期に冷やして飲みやすいように工夫されたお酒の総称。一般的にアルコール度は低く、酸味のきいた淡麗な軽い喉ごしのお酒、香りを楽しむタイプが多い。生酒・生貯蔵酒・発泡酒等もこれに含まれます。