第3巻 日本酒の種類と特徴

様々なタイプのお酒(Ⅲ)

(5)日本酒イメージ枠外のお酒

貴醸酒

貴醸酒協会の商標。製造時、仕込水の半量あるいはその一部を清酒に置き換えて仕込み、糖化が強く進行するので、成分は濃く、日本酒度は-30~-50と甘く、特徴のある酒質になっています。主に食前酒として飲まれます。

玄米酒

白米の代わりに玄米を仕込みの全量または一部に使用して醸造したお酒。

発泡清酒

シャンパンのように立ち上る泡が楽しい冷用酒。清酒に炭酸ガスを吹き込んだものや、酵母菌によって再醗酵したガスを封じ込めたものもあります。一般的にアルコール度は低く、淡麗な甘口のお酒が多い。

活性清酒

熟成したもろみを目の粗い布などでこしただけの白く濁った「どぶろく」様のお酒。しぼりたての濃厚な生の味が楽しめる。清酒酵母が生きていて、炭酸ガスを含んでいます。

古酒・秘蔵酒

日本酒は一年以内の熟成で飲まれるのが普通ですが、近年、貯蔵設備の充実と商品の多様化傾向で、吟醸古酒、純米古酒、古酒、大古酒、秘蔵酒等の長期熟成タイプのお酒も多くなっています。タイプにより様々ですが、古酒独特の風格のある香り、とろりとした風味、まろやかな飲み口、淡い黄金色などが特徴のお酒です。(貯蔵期間を明記することが要件)

凍結酒

しぼりたてをそのまま氷点下20℃以下で急速に冷却、凍結させたお酒で、しぼった時の香味がそのまま一年中味わえます。冷凍流通、冷凍管理が必要です。