第5巻 品質管理

保管について

ビン詰め後もお酒の熟成、着色は進んでいきます。熟成は温度と時間により、着色は光と温度、そして酸素があることで増加していきます。特に開栓後は空気に触れて、熟成、着色はより一層早く進みます。熟成や着色が進むに従って、お酒本来の風味は損なわれていきますから、購入してからはなるべく早く飲み切ってしまうこと。そしてお酒の保管には、上記の原因を確実に除くことが大切です。

保管のポイント

  • 光の当たらない暗いところに置く(包む、箱に入れる)
  • 冷たい、温度の上がらないところに置く
  • 開栓後の残りは小さなビンに詰め替えて冷蔵庫で保管する

なお望ましい酒の保管温度は、酒質、酒のタイプ、味の濃淡などによって著しく異なりますが、一般的な保管温度の例は以下の通りです。

  • 普通のお酒は20℃以下
  • 純米酒は15℃以下
  • 吟醸酒や生貯蔵酒は10℃以下
  • 生酒は5℃以下

開栓せずにこの程度の温度に保つことが出来れば、生酒で2ヶ月程度、その他の酒で6ヶ月程は酒質はほとんど変わらないと思われます。