菊正宗酒造株式会社(本社 神戸市東灘区、社長 嘉納治郎右衞門)総合研究所は、当社『Xross SAKE PALE ALE』をはじめとする清酒酵母で醸造したビール(発泡酒)と、既存のビール酵母で醸造したビールについて、それぞれの特性の違いを明らかにしました。この研究成果を、10月7日に行われる「令和8年度 日本醸造学会大会」において発表します。
ビール(発泡酒)醸造では、麦芽が主原料として用いられます。麦芽から作られる麦汁中の主な糖はマルトース(麦芽糖)ですが、従来の清酒酵母はマルトースの利用能力が低く、ビール(発泡酒)を造ることができません。そこで、当研究所ではマルトースを利用する能力をもつ清酒酵母の育成を行い、バナナのような香り(酢酸イソアミル)を多く産生する清酒酵母株(TB10)から、マルトース利用能力が高い株(BTB6)を得ることに成功しました。このBTB6株を用いて醸造した発泡酒と、市販ビール9種の香り成分を比較したところ、BTB6株の発泡酒には、後者平均の11倍以上の酢酸イソアミルが含まれていました。清酒酵母を活用することで、これまでにない風味のビール(発泡酒)醸造が可能であることが明らかになりました。
菊正宗酒造株式会社では、BTB6株を用いて醸造したクラフトビール(発泡酒)を『Xross SAKE PALE ALE』と名付け、本年4月13日より当社酒造記念館および当社ネットショップ限定発売中です。
◉菊正宗酒造記念館
https://www.kikumasamune.co.jp/kinenkan/
◉菊正宗ネットショップ
https://www.kikumasamune.shop/
■学会での発表
学会名:令和8年度 日本醸造学会大会
発表日時:2026年10月7日(水)10:15
会場:北とぴあ つつじホール(東京都北区王子1-11-1)
演題:「清酒酵母により醸造したビール(発泡酒)の特性解析」
〇高尾 佳史、藤原 卓巳、吉田 実由、高橋 俊成
(菊正宗酒造(株)・総合研究所)(〇印は演者)