第2巻 日本酒の原料

山田錦とその他の酒米

酒造好適米の代表かつ最良の酒米といえば、山田錦。兵庫県の三木市や加東市周辺が主産地です。
米粒が特に大きくくっきりした心白を持ち、タンパク質が少なく、吸水性、消化性がよく、特に麹造りにおいて破精込みの良い麹ができあがります。

山田錦の玄米

精米後の山田錦

一方北陸を中心に酒米の中では最も多く栽培されているのが「五百万石」です。大粒で心白がくっきりと入り、サバケの良い麹が出来上がります。

「雄町(おまち)」は山田錦以前に最高の酒米との評価を受けていましたが、現在では岡山 県などで少し作られているだけです。

その他「兵庫恋錦」「たかね錦」「フクノハナ」「八反」「玉栄」「幸玉」「金紋錦」「西海134号」「九頭龍」などの酒米が全国で用いられています。