菊正宗について 歴史

本流辛口の味わいとは?

「飲み飽きせず、料理を引き立てる日本酒こそ本流である」。
菊正宗が辛口にこだわるのは、それが料理をおいしく味わうための食中酒に最適だから。
日本が誇る豊かな食文化を支える役割を担うと共に、寿司など日本食ブームにのって今や世界中から注目を集めている日本酒。菊正宗は、雑味がなくスッキリとした味わいと、キレのあるのどごしがどんな料理にも合う、理想の本流辛口を追求し続けます。

時代に迎合しない、辛口一筋。

日本酒の味は、時代時代の消費者の好みに左右されてきました。
例えば戦後~昭和40年代くらいまでの日本酒の多くは、世の中の甘口志向に合わせた淡麗甘口。そんな中で菊正宗は、「飲み飽きせず、料理を引き立てる日本酒こそ本流である」というポリシーのもと、辛口一筋の姿勢を貫き通してきました。
最近では健康志向を反映し、素材の持ち味をシンプルに楽しむヘルシーな料理が主流。繊細な味わいを引き立てる本流辛口、菊正宗の面目躍如です。

料理を引き立てる、本流辛口。

「土地の料理には、土地のお酒を」の言葉通り、食とお酒は互いをより楽しむために磨き合いながら食文化を築き上げてきました。
濃い味つけの炒めものが多い中華料理には、強い香りの立つ紹興酒を。フランス料理でも、濃厚なソースと共に供される肉料理にはタンニンの多いコクのある赤ワイン、柑橘系やハーブ系の香辛料を使った魚介料理には、果物のような酸味の白ワインが好相性です。
さて日本酒の場合、甘口のお酒は、お酒自体の甘みが後味にも残り、料理によっては邪魔をすることがあります。これに対し、クセがなく、飲み飽きしない淡麗辛口は、後味に甘みが残らず、料理の味を損なうことがないばかりか、逆に料理が欲しくなるお酒と言えます。
菊正宗がめざすのは、まさにこの「料理と調和し、料理を求める」本流辛口。そば、刺身、寿司など、自然そのままの素材を味わう繊細な日本料理の持ち味を絶妙に引き立て、濃厚な一品では口中を洗い流してさっぱりと。菊正宗が、和洋中のジャンルを問わず、食中酒として愛される理由が、ここにあります。