多様化の時代、お酒の選択肢も増えている。
そんな中、時代に左右されず、”本流”を守りつづける。
なぜなら菊正宗は、「飲み飽きしない日本酒こそ“本流”である」という信念があるからです。そして、飲み飽きしない日本酒とは、キレのよい辛口酒であると考えます。 「キレのよい辛口酒は後味に甘味が残らず、料理の味を損なうことがない」 たとえば、日本料理は自然の素材をそのまま活かした繊細な味わいの料理が多く、このような料理の味を引き立てるのは良質の水のようにクセがなく、飲み飽きのしないお酒でなければなりません。それは辛口の日本酒に他ならないからです。
このような信念の元、造りつづけている淡麗辛口酒はおかげさまで、多くのお客様に支持していただいております。
最近の調査でも、東京都内の酒販店様500店を対象にした「業務用・法人向け販 売で最も売れた銘柄」についてのアンケート調査で菊正宗を挙げた店が最も多く、 昭和59年から平成20年にかけて菊正宗が24年連続で清酒総合第1位の評価を いただきました。また、同じく大阪府内の酒販店様300店対象のアンケート調査 でも4年ぶりに第1位になりました。(醸造産業新聞社調べ)
お客様に選ばれるには、理由がある。
だからこそ、その理由を大事にしたいと菊正宗は考えます。
清酒「菊正宗」の品質を支えるもの。
お酒の原料といえば、もちろんお米。昔から「酒造りは米作りから」といいます。数ある酒造好適米の中で最高峰にランクされる「山田錦」。
菊正宗は、良質な原料米を安定確保する為、明治24年に菊正宗と山田錦の産地(兵庫県三木市吉川特A地区)との間で村米制度(今で言う契約栽培)をはじめました。それ以来菊正宗と、菊正宗のために酒米をつくって頂いている農家のグループ(現在は「嘉納会※(かのうかい)」)とのあいだで、たえることなく契約栽培がつづいています。
六甲山系に源を発する神秘の霊水「宮水」。「宮水」で仕込まれた新酒は、夏を越して熟成が進むと、香味が整い、味がまるくなり、いわゆる「秋晴れ」する酒になるといわれています。 菊正宗は、この宮水地帯に、他社をはるかに凌ぐ15本もの井戸を所有しております。
「菊正宗」では、冬期になると酒造りの職人が集まります。その職人の長を「杜氏」といいます。「菊正宗」のこだわりのお酒は、素晴らしい素材と「丹波杜氏」の技術が造りあげているといえます。
菊正宗といえば、「♪やっぱり~俺は~、キクマサムネ~♪」の音楽とともに、紫のふろしきがふわっと広がるコマーシャルを思い浮かべる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
これは、昭和50年(1975)から放映され、優秀なテレビCFに贈られるクリオアワーズ・ファイナリスト賞及び技術部門エフェクト賞を受賞しました。
これ以降もテレビCF「旨いものを見ると、辛口のキクマサがほしくなる」編においては、「食とお酒との融合」という今では当り前となったお酒のCFの基本パターンを作ったといっても過言ではありません。