酒造りを支えてくれている

地域社会への積極的な関わり

村米制度を活用した山田錦栽培農家支援

明治24年、菊正宗は「村米制度」をスタートしました。兵庫県三木市吉川町から三木市口吉川町にかけての一帯を酒米の適地と見て、山田錦の栽培が始まるはるか以前から農家の方々と、いち早く酒米の契約栽培を開始しました。昭和2年には村米制度「嘉納会」を発足し、山田錦栽培農家の方々との交流を通じて酒米の安定的な調達に取り組んでいます。

地域貢献活動

神戸市都市景観条例に基づく「景観形成市民協定」のもと、まちなみ委員会に参画し、魚崎郷のまちなみづくりを進めています。また、嘉宝蔵周辺の定期的な清掃活動を行い、地域の環境保全活動に取り組んでいます。

新型コロナウイルス感染症拡大に伴う手指消毒用エタノール供給不足に対応し、高濃度アルコールを製造し、神戸市の医療機関などに無償提供しました。今後も、神戸市において感染症対策のために消毒剤の調達が必要となった場合には、協力してまいります。

学校での酒造りの授業

地域における教育への貢献として、大学において日本酒の製造方法や特徴、歴史や文化、適正飲酒などについての講義を行っています。大学への講義を通して、若い世代に日本酒文化のすばらしさを伝えるとともに、適正飲酒の大切さも伝え、豊かな生活を送って社会で活躍してもらう一助になればと考えています。

また、蔵を訪問されるお客様にも日本酒の特徴を伝える講義を行うことがあります。この場合は短時間の講義となりますので、上記内容を凝縮した形となりますが、同様に多くの皆様に日本酒文化のすばらしさと適正飲酒の大切さを伝えていきたいと考えています。

地域における教育への貢献

灘育英会

私立灘中学校(現在、灘高等学校も併設)は昭和3年、阪神間の子息らの進学希望者の急増に伴い、この地にあった酒造家である両嘉納家および山邑家が設立にあたり、嘉納治五郎先生を顧問に迎え、また嘉納先生の愛弟子である初代校長眞田範衞先生による「日本一の学校を作ろう」という熱い思いのもと建学されました。以来有為の人材を数多く輩出し、我が国を代表する名門校となりました。

秋香報恩会

当財団は昭和27年に菊正宗 社長であった九代目嘉納治郎右衞門が設立、以来半世紀以上にわたって学生寮の運営など学生の支援活動を続けています。文化の向上や発明に対する精神的物質的援助等によって未来有望なる社会に役立つ人材育成を図りたいと考え、財団法人秋香報恩会設立となりました。(現在は「公益財団法人秋香報恩会」)  神奈川県川崎市にある学生寮「新敬天寮」では、現在40名の学生が自重自治のもと、日々勉学に励んでいます。又、卒業生から成る「秋香会」というOB会(現在会員数約250名)があり寮で行われる行事等にOBが参加することによって、異世代交流の絶好の場となっています。

秋香報恩会のHPはこちら

障がい者の活躍

SDGsのスローガン「誰ひとり取り残さない」に賛同し、地域の障がい者雇用に取り組んでいます。まずは障がい者が能力を発揮でき、安心安全に、かつ生き生きと仕事を続けることができる環境を確保し、その向上をはかっているところです。また近隣の学校の協力を得て、障がいを持つ高校生を短期実習という形で職場に受け入れ、就業体験の機会を提供しています。

2021年4月1日現在、7名の障がい者が活躍しており(法定雇用人数5名)、そのうち6名が正社員となっています。

今後も、障がい者が活躍できる企業となるよう、地域と共に取り組んでいきます。