第1巻 日本酒の作り方

上槽・滓引・濾過・火入れ

熟成醪は圧搾機に入れて液体部分(新酒)と固形部分(酒粕)に分離します。その後不溶性のタンパク質、デンプン等を沈殿させて滓引き(おりびき)を行います。

圧搾機

滓を取り去って清澄した酒は濾過(ろか)した後、殺菌と残存酵素を破壊するため、約65℃で火入れされ、熟成のためタンク内で約半年間の眠りにつきます。

宮水を使った灘の酒は、夏を越して熟成すると一段と酒質が向上し、「秋晴れする」「秋上がりする」といわれています。

貯蔵タンク