第3巻 日本酒の種類と特徴

様々なタイプのお酒(Ⅰ)

(1)名称に特徴があるもの

生一本(きいっぽん)

純米酒で自社蔵(単一の製造場)でのみ醸造したお酒。かつては「灘の生一本」として、灘酒の代名詞として使われていました。

(2)製造方法を変えたもの

原酒

もろみをしぼってから製品まで水を加えていないお酒。一般の市販酒よりアルコール度は高く、18~20%ぐらいが多いです。

生酛造り

清酒酵母を育てる酒母(もと)造りの工程を、市販の乳酸を使わず、乳酸菌が作った天然の乳酸を活用して、伝統的な手間ひまのかかる「生もと造り」で行ったお酒。

●「生酛造り」についてより詳しくお知りになりたい方は、「おいしさの秘密 生酛造り」へどうぞ。

冷卸(ひやおろし)/生詰め

秋に一夏熟成させた新酒を貯蔵桶からそのまま樽詰めしたもの。現在では出荷の時に加熱処理をせずにビン詰めしたものを言います。