第4巻 唎酒

唎酒の手法

一般的な唎酒の手法には次のような方法があります。

1)2点比較法(ペアテスト)

2点のお酒のどちらが良いか、どちらが好ましいかを判定するときに用いる方法。(A,B)と(B,A)の組み合わせを数組み作り、審査員はどちらか良い方(好 きな方)に印を付けます。嗜好テスト等に用いる手法です。

2)3点比較法(トライアングルテスト)

2点のお酒に品質差があるかどうか、区別できるかどうかを判定するときに用いる方法。(A,A,B)と(A,B,B)の組み合わせを数組作り、審査員は3点のうちの半端試料に印を付けます。熟練審査員が必要で、新製品開発等に用います。

3)マッチングテスト

銘柄や品質、内容を表示したAグループ数点のお酒を最初に唎酒し、それぞれの特徴を知った後に、Bグループの試料酒の唎酒を行って同一のお酒を組み合わせます。きき当て会や唎酒の訓練に用います。

4)その他

  • 順位法:数点のお酒について、アルコール度や甘辛など高低、強弱によって順位を判定します。
  • 格付け法:総合的な品質の良し悪しを判断して「合・否」「優・良・可・不可」等のお酒の規格を判定します。
  • プロファイル法(描写法):お酒の味・香り・バランスなどの長所や欠点を記述する方法。