日本酒なんでもFAQ

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「特定名称酒」とはどのようなお酒ですか

1990年4月から「酒税の保全及び種類業組合等に関する法律」に基づき、清酒の製法品質表示基準が実施されました。さらに、平成15年10月31日に「清酒の製法品質表示基準」の一部が改正され、平成16年1月1日より適用されました。原料米の品質や精米歩合、醸造アルコールの使用量などの基準により高品質な日本酒の製法基準が国によって定められたものです。「吟醸酒」、「純米酒」、「本醸造酒」が特定名称酒です。

〔要件〕

精米歩合 原材料名
吟醸酒 60%以下 白米・米麹・(醸造アルコール)
純米酒 白米・米麹
本醸造酒 70%以下 白米・米麹・醸造アルコール

(注1)米麹使用歩合が15%以上であること。
(注2)醸造アルコール使用重量(アルコール95%換算)が白米重量の10%を 越えないもの。

「吟醸酒(大吟醸酒)」とはどのようなお酒ですか

純米酒、本醸造酒のうち精米歩合60%以下の白米、米麹によってゆるやかな低温醗酵で醸し出す造り(吟醸造り)で造られた日本酒のことです。

〔特徴〕
吟醸味-まろやかで、調和のとれたさわやかなうまみがあります。
吟醸香-果実のような芳醇でフルーティな香りがあります。

〔種類〕
味吟醸-主として味に重点をおいた吟醸酒です。
香り吟醸-主として香りに重点をおいた吟醸酒です。

〔表示〕
精米歩合50%以下の場合、大吟醸酒と表示することができます。ただし、「吟造」など「吟」の文字を製造上の表示として用いることはできません。

「純米酒」とはどのようなお酒ですか

白米、米麹のみで造った日本酒で、アルコールや糖類をいっさい添加していません(ただし、米麹使用歩合が15%以上に限る)。

〔特徴〕
一般にアミノ酸、酸度が高く、香味にくせがあります。
しっかりとしたコクのある酒質が期待できますが、うまく造らないと雑味のあるお酒になります。したがって、味のバランスのいいものが望まれます。

「本醸造酒」とはどのようなお酒ですか

本醸造酒は、精米歩合70%以下の白米、米麹、醸造アルコールにより造られた日本酒です。アルコールの使用量は、アルコール(95度)の重量が白米重量の10%を越えない場合で、糖類を添加していないものをいいます。

〔特徴〕
少量のアルコール添加によって、芳香やコク、スッキリした後味と軽快な「のど越し」が楽しめるお酒であり、淡麗なタイプが多いのが特徴です。

〔表示〕
製造上の表示として「本仕込み」、「本造り」などの文字を用いることはできません。

「特別純米酒」「特別本醸造酒」と表示するにはどのような条件があるのですか

純米酒および本醸造酒の内、香味および色沢が特に良好なもので、その旨を使用原材料や製造方法その他の客観的事項で説明できるもの。
精米歩合:60%以下
好適米使用率:51%以上(複数品種の合計でも可)
上記のいずれかを満たすもの、が条件となります。

「灘の生一本」とはどのようなお酒ですか

品質表示基準によると、「単一の製造場のみで醸造した純米酒である場合に表示できる。」となっています。
なお、表示基準が制定されるまでは「灘酒」が生一本の代名詞として呼称されていました。

「生酒(なまざけ)」、「生貯蔵酒(なまちょぞうしゅ)」とはどのようなお酒ですか

日本酒の製法品質表示基準によると、「製成後一切加熱処理をしない清酒である場合に表示できるものとする。」となっています。つまり、現在市販されている「生酒」と呼ばれているものの中でも、全く加熱処理をしていないものしか、「生酒」の表示はできません。
製成後、加熱処理をせず、そのまま低温貯蔵した後、びん詰め時に熱酒殺菌して出荷されるタイプのものは、「生貯蔵酒」と呼ばれるもので、本来の「生酒」とは区別されるものです。

「ひやおろし」とはどのようなお酒ですか

ひと夏熟成させた新酒を、秋に貯蔵桶からそのまま樽詰したものをいいます。
現在では出荷の時に加熱処理をせずにびん詰したものを指します。

「鬼ごろし」とはどのようなお酒ですか

鬼も酔いつぶれるほどのアルコールの強い辛い酒の事で、その時代の酒の味とかけ離れた強くあらい酒の事を言いました。最近では超辛口の別 称として用いられています。

「にごり酒」とはどのようなお酒ですか

酒税法では3ミリ以下の細孔を持つ網で熟成醪を濾過すれば、「清酒」の定義に合致するので、その方法によるにごったお酒(米粒は入っていない)を生のまま、またはびん火入れをしてあるお酒のことです。びん詰内では「おり」が沈でんするのが特徴です

「新酒」と「古酒」とはどのような区別をするのですか

新酒とは冬季醸造において造られ、春にできあがった酒をいい、その酒が梅雨および夏季を越した場合、古酒といわれます。大古酒(おおこしゅ)は古酒の前年度に造られた酒のことをいいます。
厳密にいえば、酒造年度(7月~6月末)によって新酒が古酒といわれるのは、7月1日からになります。

「大古酒(おおこしゅ)」とはどのようなお酒ですか

醸造後2年以上貯蔵した酒をいい、5年以上貯蔵した酒を秘蔵酒といいます。
その間、保存の状況によって異りますが、アミノ酸、有機酸等の内容、成分が多少変化し、色も赤褐色が増加します。

「三増酒(さんぞうしゅ)」とは何ですか

第2次世界大戦後の酒造米不足を補うため、昭和24年に始められた増醸方法。純米酒として造った場合と比較し約3倍の収量 になることから三倍増醸酒(三増酒)と呼ばれる。単独で出荷されることは無く、アル添酒と調合して出荷される。2006年の酒税法改正により、副原料の使用量は白米重量の50%以下に変更されたため、三増酒は清酒ではなくなった。

「合成清酒(ごうせいせいしゅ)」とはどのようなお酒ですか

アルコールに法律で定められた添加物(調味目的のもの)を加えて香味・色沢を清酒に類似させて作られたものです。米の使用量 は、アルコール分20%の合成清酒の重量の5%を超えてはならないとされています。
酒税法では「清酒に類するもの」と定められ清酒と区別されています。

「料理酒」とはどのようなお酒ですか

料理用のお酒で、製造段階で塩(2%程度)が加えられています。(不可飲処置という)

菊正宗「嘉宝」の特徴とおいしい飲み方は

「嘉宝」は、兵庫県三木市吉川の特A地区の中でごく限られた、特に条件のよい水田から収穫された厳選した山田錦だけを用いた丹波杜氏手造りによる吟醸酒(味吟醸)です。
原料と手間を惜しまず「水のごとく飲み飽きしない」酒で、究極のお酒を求める方、そして贈答用に最もふさわしい商品です。
限定予約制で、10月中旬頃に予約を受け付け、12月中旬頃お届けします。

菊正宗「雅」の特徴は

「特醸雅」は、粒を厳選した山田錦(最高の原料)だけを用いて最高の技術により醸しだされた濃醇辛口純米酒(原酒)で、贈答用として酒通 の方のためにお届けできる最適の商品です。

菊正宗「極上」の特徴は

酒造好適米と神秘な宮水に、菊正宗伝統の「生酛づくり」をはじめとした醸造技術の粋をこらして醸造した淡麗辛口の超特撰酒です